ブックレビュー「サイバーセキュリティ読本」
一田和樹さん執筆の「サイバーセキュリティ読本」を読みましたので、ご紹介します。
以下の項目のうち、本当のことはどれだと思われますか?
- グーグル、ヤフー、ツィッター、フェイスブックは、保有する個人データ(個人情報、メールの内容、など)を令状なしでアメリカの政府関係機関に提供していた。
グーグルは半年間で7425件を提供した。 - フェイスブック、ツイッター、アップル、マイクロソフト、ニューヨークタイムズが、正体不明の相手に攻撃を受けて情報を盗まれた。
- ツィッターのパスワードを変えても、前のパスワードのままで利用できる
- いまだに2004年の脆弱性を狙ったウイルスが現役で活躍している
- 原子力関連施設がマルウェアによって使用不能になった
- アンドロイドに脆弱性があっても、メーカーやキャリアが放置して半年以上、ハッカーが自由に攻撃できる状態だった
- アンドロイドをマルウェアから守る方法はない
答えは、すべて本当のことで、ニュースにもとりあげられているそうです。
一つでも気になった項目がある方は、一読をおすすめします。
この本は、架空の出版社のサイバーセキュリティの特命社員が、サイバーセキュリティのマニュアル作成する課程を描いたものです。
難しそうですが、内容は10代向けの小説のような感じで読みやすいです。
お子さんでも小学生4年生くらいから読むことはできるのではないでしょうか?
ただ書かれているインターネットにまつわる事実は厳しく、読後は気が重くなります…。
スマホなどの機器やソフト、アプリなど便利なものがどんどん出てきますが、いかに便利かは教えてくれても、危険な部分についてはなかなか誰も教えてくれません。
インターネットで便利になる分、いろいろなことに気をつけなければ(気をつけていたとしても!)、知らないうちにとんでもない被害をうけているかもしれません。
セキュリティについて、参考になるサイト
下記はコンテンツの見出しです。
第一話 マルウエアは身近なサイバー兵器
ウイルス防衛は、企業にとっても個人にとっても基本
マルウエア防御5か条
マルウエア防御5箇条
【コラム】兵器になったマルウエアたちとインターネットセンサス2012第二話 スマートフォンは穴のあいた財布
スマートフォンは個人情報の宝庫
携帯電話の危険な要素
スマートフォンの問題点
スマートフォン選びの注意事項
【コラム】スマートフォンは、あなたという商品についた商品タグ第三話 フェイスブックやツイッターは個人情報拡散装置、自爆テロ
個人情報拡散装置 ソーシャルネットワーク
ソーシャルネットワークが世界を変えた3つのアプローチ
ソーシャルネットワークの事件
どこにでもいる盗撮者、盗聴者
ソーシャルネットワーク自衛手段
ソーシャルネットワークのデータは、全てアメリカ政府および関係機関に見られる可能性がある
【コラム】クライムネットとe-punishmentネット第四話 落とし穴ソーシャルエンジニアリング
究極のハッキングテクニック ソーシャルエンジニアリング
日本では、お金を払えば個人情報は手に入る
最初の手がかり、リアルと結びつけるための個人情報の探し方
効率的な個人情報収集方法 懸賞とアンケート
【コラム】あなたのクレジットカード情報が漏れているこれだけの理由第五話 パスワード、認証のウソ
パスワードは必ず破られる、それもあっさりと
パスワードに関する基本注意事項
生体認証は役に立たない
破られた後のことも、破られないこと以上に大事
クレジットカードの認証は破綻している?
【コラム】リアルを侵食する3Dプリンタ第六話 『太陽を盗んだ男』から『日常戦争』
個人がCIA、軍需工場、監視衛星の持ち主になれる操作できる時代
日常戦争社会を生き抜くために
【コラム】約束を守らないヒーロー アノニマス第七話 最後に
”ザ・ブック”
今起こっている事実
【コラム】サイバーセキュリティは軍事問題